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インデックス投資の平均的リターンから学ぶこと

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2月9日付けのニュース

投資コンサル会社社長を詐欺容疑で逮捕 200億円集金か

同社は「毎月4%の配当」などとうたって現金を集め…

「出資金がないなら消費者金融で借りればいい。元本保証だから大丈夫」

Yahoo!ニュースより

月利4%!?

元本保証!?

そんな投資先があるなんて🤩

はい…、どう考えても詐欺ですね…

投資をやっていれば詐欺に騙されない!

なんてことはないですが、株式の平均的リターンを考えれば、詐欺であることは明白です。

インデックス投資の期待リターンは?

フィデリティ証券より

先日、純資産総額が第一位に輝いたインデックスファンドである「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」でさえ、期待リターンは年利6〜7%程度です。

冒頭での詐欺は元本保証でしたが、このS&P500インデックス投資は、元本が保証されないどころかリスクが20%以上もあります。

このリスク20%という数字は何を意味するのか?

投資のリスクは「標準偏差」という数値で表されます。

簡単に説明すると、期待リターンからどれぐらいのブレ幅があるかを示すものです。

では、リスク20%の過去は、どれぐらいのブレ幅があるのかは次のとおり!

リーマンショック(2008年、下げ幅約-48%)

コロナショック(2020年、下げ幅約-33%)

つまり、株式の評価額がある時、突然として一瞬で半値になるようなリスクを背負っているということです。

そんなリスク20%という投資信託であっても、期待できるリターンは年利6〜7%程度だということです。

元本保証型の運用で狙える年利は?

短期的に元本保証で運用できる年利は、0.1%程度です。

これはネット銀行の普通預金の金利です。

10年程度の長期で運用したとしても、2023年2月現在の、変動10年国債で0.33%

リスクがないから当然のようにリターンも低くなるわけですね。

ちなみに…、国債は元本保証です。

つまり、元本保証されていながら、月利4%なんて夢のような数字だということ。

リターンはリスクの対価

私が考える詐欺かどうか判別するポイントは…

①高いリターンが提示されながらも「元本保証」を謳っていないかどうか。

②リターンに対するリスクが数値で示されているかどうか。

の2点です。

人は誰しも損をしたくない!

できる限り安全に資産を増やしたい!

と、願うもの。

その結果が冒頭で説明した詐欺事件を引き起こしているのかな、とも。

次回の記事では、過去の詐欺事件とともに投資のリスクについて考えてみます。

インデックス投資のリスクから学ぶ

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