毎年、この時期になると、源泉徴収票の検算をしている我が家
恥ずかしながら、源泉徴収票の検算をするまでは、収入のどれぐらいの割合が納税額なのかまったくわかりませんでした。
源泉徴収票が超絶分かりづらい様式になっていること自体も問題だとは思いますが…。
それはさておき、あなたの家庭が一年の中で1番支払っている税金は「○○税」であることを把握していますか?
私自身が意外と勘違いしていることもあったので、ランキング形式で記事にまとめました。
※各家庭により順位は前後します。
第5位 自動車にかかる税(地方税+国税)
- 自動車税(地方税)
- 自動車重量税(国税)
自動車税は毎年5月頃に支払う税金
排気量によって金額が変わるものです。
自動車重量税は、新車登録時と車検時に2年分をまとめて支払う税金
これらを合計すると、我が家の場合は1年間で約5万円
車が古くなるほど税金は加算されるので、10年乗れば50〜60万円ほどに。
次買うときはもう少し小さい車も検討してみると節税になることがわかります🤔
第4位 家にかかる税(地方税)
- 固定資産税(土地)
- 固定資産税(家屋)
固定資産税は戸建てや分譲マンションを購入した人が毎年支払う税金
毎年4月頃にお知らせが来るのですが、これが結構な金額に…。
住宅ローン控除があるうちは、大して気にならない税金だったりしますが、住宅ローン控除が終わったあとの固定資産税は家計への影響大!
ちなみに我が家は土地と家屋の合計で約15万円弱…
自分の家に住んでいるだけなのに、こんなにも税金が…
第3位 収入にかかる税(国税)
- 所得税
会社員であれば、毎月のお給料から天引きされている所得税
この税金の算出方法がまたややこしいのなんの…
これだけを見て…
「年収600万だから、所得税は600万の20%で120万円!?所得税、高過ぎ〜😡」
とか言ってる人を見かけますが、大きな勘違いです。
社会保険料、給与所得控除(会社員の経費)、生命保険料控除、地震保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、などの金額を年収から差し引いて課税所得を算出します。
この課税所得というのが、課税される税金を計算するためのベースになるもの。
例えばですが、年収600万円で特に節税などをしていない場合の課税所得は、約300万円ほどになるため、上の表に当てはめると約20万円の所得税がかかります。
※300万(課税所得)×10%(税率)−9.75万(控除額)=20.25万円
つまり年収600万円の人の所得税は、600万円の3.5%程度です。
これを多いと感じるのか少ないと感じるのかはその人次第ですが、税率がそのまま年収に反映されているわけではないことを知っておく必要があります。
第2位 住むことにかかる税(地方税)
- 住民税
この住民税というものは意外と負担が大きい税金なんです。
一定以上の収入があれば、収入額の大小に関係なく一律10%の課税
そのため例えばですが、年収600万円の場合は、約30万円の住民税がかかります。
年収の割合で見ると約5%
税率は10%でも所得税より多く払う税金だったりするのです。
第1位 消費にかかる税(国税)
税金ランキング映えある一位は…!?
消費税です。
モノを買うたびにかかる税金です。
ほぼ毎日のように支払っている税金ですね。
今では税率10%のため、年間で税抜き300万円の買い物をした場合にかかる税金は、30万円です。
4人家族の1ヶ月あたりの平均支出は、税込み約30万円弱
つまり年間で税込み360万円の買い物をした場合は、約33万円ほどの税金を支払っていることになります。
我が家の昨年の支出は、平均支出よりも多かったため約40万円ほどは消費税を支払っていることに💦
Amazon、楽天で100万円はさすがに使い過ぎたか…
2022年買ってよかったもの
1年間で支払った税金の総額は?
我が家が1年間で支払った税金の総額はなんと!
約100万円
かつてのわたしがそうだったように、「計算がわかりにくく、見かけの税率が高い」といった理由から「所得税」がイチバン支払っている税金だと思っている人も意外と多いのでは?
もし興味があれば下のコラムにも目を通しておくと知識が深まります。
所得税?消費税?池上彰さんが教える「一生で一番多く収める税金」とは?(外部リンク)
税金を知るということ
まずは次の広告を見てみてください。
税金に詳しい人はその違和感にすぐに気づくはずです。
これらの広告がなぜ規制されないのかは謎ですが、世の中には税金の計算が複雑なことを逆手にとったマーケティングが存在することも事実です。
ここまで消費者をバカにしているかのような広告が世の中に出回っていることがスゴイですが、実際にこれを見て違和感を覚えない人が多いこともまた事実
源泉徴収という会社員にとっては面倒な納税の手続きを省略するこの仕組みは、税の知識を学ぶ機会を減らすデメリットの方が大きい気がしてなりません。
法の抜け穴をくぐることは、ただの脱税という犯罪になってしまうこともあります。
しかしながら、そもそも税金の知識がない状態では、不必要に税金が取られるだけになってしまうことになりかねません。
正しい知識で正しい節税をすることが大事ですね。
よく「ふるさと納税」は節税!
として紹介されますが、実際に節約できている税金は2,000円です…。
返礼品で普段の支出が抑えられることはあるかもしれませんが、支払う税金が少なくなるとすればわずかな消費税ぐらいです。
「つみたてNISAやNISA」は節税!
として紹介されることもありますが、そもそも投資をしていない人は、投資に係る税金を支払う必要がないので節税も何もありません…。
また、社会保険料を税金という人もいますが、将来の年金、働けなくなった時の保険のための支払いでもあるため、税金ではありません。
まずは源泉徴収票の検算にチャレンジすることが税を知る第一歩です。
この検算をすることで、あなたの家計の節税ポイントが必ず見えてきます。
お金持ちへの第一歩