投資はギャンブル
世間の投資のイメージはまだまだそんなものです。
しかし!
バランスシートでお金の流れを見れば、投資とギャンブルの違いは一目瞭然です。
では、実際にどう違うのかを家計のバランスシートで見てみましょう。
バランスシートで見る株式投資
上図のように株式を買う場合は、「現金」という資産が「株式」という資産に置き換わっただけです。
現金は元本が保証されるものですが、株式はリスクが有るためその時の評価額(株価)によって変動します。
そのため、みんなで損をすることもあれば、みんなで儲かることもあります。
バランスシートで見るギャンブル
では次にギャンブルを見てみます。
※ここでいうギャンブルは「技術介入」の要素がないものとします。
ギャンブルの元手は「資産」ではないので、資産全体からギャンブルの元手となる分が出ていくだけになります。
つまり、始めから資産を減らす行為であるということになります。
あとは、増えるか減るかは運しだい!
世の中のギャンブルは胴元が必ず儲かるようにできていますので、ほとんどの人が損をすることになります。
株式にも運要素はある
先ほど株式投資は「現金を株という資産に置き換えただけ」と話しましたが、1つの会社の株式をもつことは運要素がかなり高いものになります。
ギャンブルのようにお金が一瞬でゼロになることは、その会社が倒産でもしない限りありません。
しかしながら、かつての東京電力のように「東電株さえあれば安泰」、「高配当だし、東電株だけで大丈夫」なんて言われていた会社の株でさえ意図せぬ大暴落があります。
つまりは、株式にも運の要素はつきまとうということ。
普通の人が投資できる期間は、長くても50〜60年程度です。
その間に保有する株式が順調に上がっていくかどうかは誰にもわかりません。
ではこのリスクを軽減するためにどうするかと言うと、「分散」です。
複数の銘柄に投資先を振り分けることで、株式資産のリスクを軽減することができます。
それは、1つの会社の株式が持つリスクを軽減できるということです。
このことから、投資とギャンブルは全くの別物であるということがわかります。
まとめ
株式投資とギャンブルは全くの別物です。
しかしながら、株式投資にも「運」の要素はあるため、過信や過度な期待は禁物です。
普通の人が人生で投資できる期間は、たったの数十年ほどです。
その数十年の間に、自分が必要なときに必要な大金が資産として形成されているかどうかは運の要素が強くなってしまいます。
例えばですが、ある人が利回り5%程度のリターンを見込んで毎月5万円の堅実な積立投資をしていたとしても、20年後の資産が必ず2,000万円以上になっているかどうかは運しだいでもあるのです。
バランスシートと配当金